大井川|下木賊沢右俣遡行・中俣下降

記録
独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。
・定義や意図は「源流徘徊」を参照。
・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。
★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。
- 下木賊沢右俣:2級
この沢最大の2段16m滝を含め、結構登れる滝が多い。1750m付近にゴルジュがあるが、あまり立派なものではない。湧水が豊富なようで集水域の割に水量が多く、水が冷たい。悪くはない沢だが、アプローチの大変さを考えると、わざわざ登りに来るような沢ではない。 - 下木賊沢中俣:2級下
1800m付近に、4段30m滝を主瀑とするそこそこ立派な連瀑帯があるが、それ以外に見所はない。水量は少なく、伏流区間も長い。右俣遡行時の下降ルートとして利用可能な程度の沢。
大井川源流部では、リニア中央新幹線の工事による環境変化が想定されている。今回、有志による環境事前調査として、東俣林道の通行許可を得て渓谷調査をするという話を頂いたため、滅多にない良い機会だと考え、大井川源流部の複数の沢を遡下行調査することにした。
その1本目としては、適度に滝やゴルジュがあって遡下行が楽しめそうな、下木賊沢を選択。

入渓してゴーロを結構歩くと、やっと7m滝が出てくる。濡れずに登ることも出来そうだが水線を登攀。


右俣で最大の2段16m滝:一見登れないかと思ったが、

近づいて見ると登れそうなので、tamoshimaリード。ガバが多く快適なシャワークライムだった。



地形データから存在を予想していたゴルジュに入ると、予想よりは大したことないゴルジュだったが、この13m滝は登攀困難。左から巻く。

ゴルジュ出口の13m滝。これを巻いたところで、地形データから以遠は平凡なゴーロが続くと思われたため、中俣へトラバース。

中俣へトラバースするといきなり4段30m滝が出てきて、右岸から巻き下る。右俣に比べて集水域はそれほど狭くないが、水量は圧倒的に少ない。

快適にクライムダウンできた5m斜瀑

上から6mハング滝、4m滝、2m滝の連瀑。この下流で水は伏流し、後はゴーロが続くばかりだった。
右俣最大の滝が快適に登れたのは嬉しい誤算だったが、ゴルジュが思ったよりしょぼかったのは残念だった。中俣の水量が少なく、下部が伏流していたのも残念。右俣は集水域の割に妙に水量が多いと思っていたが、中俣でその逆に当たるとは。地下水の流れは、地上だけ見ていても分からないものだと改めて感じた。トンネルを掘削するとどうなるかなんて、そうそう分からないであろう。
全体として、沢登りとしてはそれなりに楽しめたが、こんな山奥まで、わざわざ長いアプローチをこなしてまで入る沢ではないと感じた。こんな機会でもないと調査される機会もなかったであろうから、貴重な機会を頂けて感謝している。
装備・コースタイム
8:22 出発 – 13:39 帰着
(合計5:17/距離4.6km、登り811m、下り819m)
ラバーソールだったがそれなりにぬめった。どちらが良いか微妙。
遡行図

地名
・赤石渓谷(平賀文男,1933)では、下木賊沢より上流で大井川に合流する沢として、順に中木賊沢、上木賊沢、ハフ沢が挙げられている。
周辺情報
○木賊湧水(とくさゆうすい)
木賊周辺では良質な天然水が湧き出ており、十山株式会社が運営する井川蒸溜所のウイスキーの仕込み水および加水に使われてる。
他の記録
・下木賊沢は、記録未見
〇本件ヤマレコはこちら
1994年生。ぶなの会所属。大学に入ったタイミングで沢登りを始め、沢登り歴13年、訪れた沢は約1000本。沢を登るだけでなく下りも交え、一層その流域への理解を深めたいと考えている。最近は、情報の乏しい隠れた秀渓を探すのにハマっている。











