ログインお気に入り

南ア|尾白川 下部ゴルジュ〜ガンガノ沢下部遡行

2025.06.29

記録

日程
2025年6月29日
メンバー
たもしま、たな、ほか1名
天候
晴れ
体2攀2悪2藪0水3
たもしま★6、たな★6
×

独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

×

★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • 尾白川下部ゴルジュ:2級
    不動滝より上流区間に比べると易しいが、渓谷美は劣らない。アプローチ・下山共に楽で、初級者でも楽しめる難易度のため、もっと遡行されるべき。遊歩道が並行しているが、それほど気にならない。沢通しで駒ヶ岳まで詰めるなら最低2泊は必要。
  • ガンガノ沢下部:2級下
    短い中に、狭い隙間を登る特徴的な滝や登れないハング大滝、快適に登れる小滝や堰堤などがあり、それなりに楽しめる。最後は錦滝を見て終わるというのも良い。尾白川下部ゴルジュから継続すると充実する。

尾白川の上部ゴルジュと黄蓮谷は昨年9月に遡行したが、下部ゴルジュはいつでも行けそうなので、と後回しにしていた。シン沢屋交流会の翌日が、ちょうど暑くて好天で良さそうだったので、行ってみた。せっかくなので、未知のガンガノ沢下部も繋げてみた。

三ノ滝の全景と、登攀ルートを検討するtamoshima。

三ノ滝をリードするtamoshima:結局登れず右岸から巻いた。登れそうで登れないので、この滝に時間を使って結局登れなかったゴルジュクラブPの気持ちがよく分かった。

鼓滝:左の水線を登れるかも、と思ったが、超容易に巻けるので全然やる気がしない。

快適な釜と7×15m斜瀑。夏らしく、良い沢だ〜。

旭滝。右の水流からたなリードで登攀。

雰囲気の良いゴルジュ

百合ヶ淵:残置ボルトのトラバースラインがあったが、面倒そうなので右から小さく巻く。懸垂下降もなく良い感じに巻けた。

神蛇滝の滝壺と下段5m斜滝。美しい。中段は登れそうになく右から巻く。

上段を見てみると右クラックをエイドなら登れそうなので、

きむがリードで登攀。良いラインで登れ、頑張りがいのある滝だった。

神蛇滝を過ぎると大した滝はないが、ちょっとした岩間滝で無駄に攻めたラインを登って遊ぶ。ここはたなのみ成功。

不動滝が見えるところまで確認してから、ガンガノ沢へ。最初の滝は登れそうにないので左から巻く。

このハートロック状の滝は一見登れそうになかったが、

ちょうど人ひとり通れる穴が空いていて、そこから登攀。なかなか面白い。

15mハング滝は左から巻いたが、そこそこ面倒だった。

左のCSが特徴的な7m滝は、少し脆いが快適に登攀。

最後は錦滝でシャワーを浴び、暑い林道歩きに備える。

・感想(たもしま)
 尾白川は上部ゴルジュが難しいことで知られ、この下部ゴルジュはそのおまけのように捉えられがちだ(自分もそうであった)が、そういう考えを改めさせられるくらい、良い沢であった。十分、この区間を目的に来る価値があると思う。柿其川や一ノ瀬川のように、それほど難しくはないが泳ぎが楽しめる沢として、もっと親しまれても良いだろう。
 尾白川下部がこんなに良い沢だということを実感できたし、ガンガノ沢下部の開拓も悪くなく、きむとの初山行でいろいろな会話を楽しめ、充実した1日だった。

・感想(たな)
暑い日に最適な水遊び沢。無駄に攻めなければ難所は無いので小川谷廊下感覚で流行りそうな予感。
ロープバッグを活かしたショートピッチ登攀含め、きむ伝授の沢登りに流用出来そうなキャニオニングテクニックが面白かった。
臨機応変・使えるものは何でも使う・早くて安全なら何でもOKという自由さは沢登りの魅力だが、綺麗に体系化されてるキャニオニングの技術もうまいこと取り入れていくと山行の幅がより広がりそうだと思った。

装備・コースタイム

9:21 出発 – 9:23 尾白川渓谷駐車場 9:24 – 9:27 白州観光尾白川渓谷キャンプ場 – 9:32 千ヶ淵 9:38 – 9:49 三ノ滝 10:34 – 10:35 千ヶ淵 10:38 – 10:40 三ノ滝 10:44 – 11:06 鼓滝 – 11:12 旭滝 11:36 – 11:52 百合ヶ淵 12:09 – 12:16 神蛇滝 13:29 – 14:15 不動滝 – 15:38 錦滝 15:39 – 16:09 矢立石登山口 – 16:33 大原発電所調整池跡 16:40 – 16:41 竹宇駒ヶ岳神社 16:42 – 16:49 尾白川渓谷駐車場 – 16:51 帰着
(合計7:30/距離9.6km、登り845m、下り840m)

ラバーソール適、カム・ハーケン類一式

遡行図

地名

・ガンガノ沢にある堰堤には「字 錦沢」と書かれている。ガンガノ沢の別名か。

他の記録

○尾白川下部ゴルジュ
 記録多数だが、遡行図があるのは渓谷登攀(大西,2020)。ただし、大西遡行時は増水していたため、平水であれば登れる旭滝、神蛇滝上段等を巻いている。

○ガンガノ沢下部
 誰も遡行したことがないはずはないが、記録未見。林道より上流は2022年のシン沢屋交流会の午前遡行で遡行されているが、記録は書かれていない。外れの沢だったと聞いている。

○GROMET(同行したきむの記録)https://grommetonline.com/%e5%8d%97%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%83%97%e3%82%b9%ef%bd%9c%e5%b0%be%e7%99%bd%e5%b7%9d%e4%b8%8b%e9%83%a8%e3%82%b4%e3%83%ab%e3%82%b8%e3%83%a5%e2%80%95%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%8e%e6%b2%a2%e4%b8%8b/

〇本件ヤマレコはこちら

1994年生。ぶなの会所属。大学に入ったタイミングで沢登りを始め、沢登り歴13年、訪れた沢は約1000本。沢を登るだけでなく下りも交え、一層その流域への理解を深めたいと考えている。最近は、情報の乏しい隠れた秀渓を探すのにハマっている。

関連記事

目次