武尊|薄根川 荒山沢右俣本谷遡行・右沢下降

この週末は、土曜夜に水上で友人と会う約束があったため、上越国境方面へ。土曜の午後~日曜の未明にかけて大雨が降ったが、日曜の朝以降は降らなそうなので、こんな時のために温めておいた、雨後でないと水のない沢、荒山沢へ向かった。
記録
独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。
・定義や意図は「源流徘徊」を参照。
・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。
★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。
- 荒山沢右俣本谷:2級上
平水の場合は殆ど水がないらしいため、薦められないが、大雨の後であれば多くの滝があり、快適に登れるものも多いため楽しめる。特に、前武尊直登沢を登った先にある石門状の滝は壮観。詰めの笹藪はきつい。 - 荒山沢右俣右沢:1級上
増水時に訪渓。平水の場合は殆ど水がないらしいため、薦められないが、大雨の後であれば多くの滝があり、殆どが快適に登れると思われる。本谷と比べると容易な滝ばかりなので、登るなら初心者向け。本谷遡行時の下降ルートとすれば、充実する。

入渓してしばらく進むと、綺麗な8×15mナメ滝

左沢出合:本流の2段18m滝は登れず、左沢を少し登ってから沢に戻ったが、

つるつるの2段9m斜滝が出てきて登れず、右岸の藪から巻いた。


次の3m滝がクセありで、上から垂れている木をつかんで強引に登った。かつてはCSの裏が通れたらしいが、今は無理。

快適なナメ小滝の先に登れない8m滝が出てきて、右岸から巻くと、

巨岩が挟まる8m岩間滝。シャワーを浴びて左から直登。

ナメ小滝群を経て10m滝を快適に直登すると、1:2二又から先はボサがかかる部分も出てくる。

1750m二又の左には、特徴的な石門状の滝。こんな滝があったとは。

脆さがあるやや悪い登攀で、たながリードして直登した。以降はボサがかかるナメが続き、適当な所で切り上げ、きつい藪漕ぎを経て登山道へ。

右沢の下降も薮っぽかったが、1665m二又は結構良い景観だった。

9m滝はクライムダウンをあきらめ、右岸を巻き下った。遡行なら、程よく登れるだろう。

途中は快適にクライムダウンできるナメ斜瀑群が続き、爽快だった。最後はゴーロとなり、朝よりだいぶ水量の減った1:1二俣を経て脱渓。
荒山沢右俣本谷は小さい沢なので、そんなに期待していなかったが、ナメ滝が連続して綺麗で、適度に登り応えもあり、想像以上に良い沢だった。多くの遡行者は1672の二俣で左へ行くようだが、直登沢と言える右へ行ったところ、石門状の壮観な滝も出てきて、さらに充実した。
下降した右俣右沢は予想以上に下りやすく、快適にクライムダウンできるし綺麗なナメ滝が連続して、なかなか良い気分になった。
雨で行けないと思っていた日に、雨後だからこそ良い沢を訪れることができ、満足の1日。
大雨後で他の沢には行きにくいようなときに、お薦めの沢である。
装備・コースタイム
・ラバーソール適
・ロープは30mで十分
7:12 川場谷野営場 – 7:29 不動岳分岐 7:30 – 10:50 登山道に詰める – 12:55 不動岳分岐 – 13:07 川場谷野営場
(山行5:54、休憩0:01、合計5:55/距離4.9km、登り848m、下り851m)
遡行図

地名
・荒山沢には、「コウスマ沢」という別名がある。(群馬県山岳連盟 編『群馬の山』1,1987)
・川場谷野営場という名称だが、川場谷沿いではなく荒山沢沿いにある。
周辺施設
・川場谷野営場に駐車。トイレはボットンのものが一応あるが、紙はなく、水は出ない。
他の記録
・右俣本谷は記録多数だが、石門状の滝のある前武尊直登沢を登った記録は未見。
・右俣右沢は記録未見。
・荒山沢を初めて沢登りの対象として紹介したのは、岡田敏夫(岳人445号(1984-7);『上州武尊山 : 奥利根の秘峰』,1985)だと思われる。
〇本件ヤマレコはこちら
1994年生。ぶなの会所属。大学に入ったタイミングで沢登りを始め、沢登り歴13年、訪れた沢は約1000本。沢を登るだけでなく下りも交え、一層その流域への理解を深めたいと考えている。最近は、情報の乏しい隠れた秀渓を探すのにハマっている。












