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月山|鹿ノ入沢 浄ノ滝ゴルジュ遡行・松倉沢下降

2026.09.27

記録

日程
2026年9月27日
メンバー
たもしま、たな
天候
曇り
体1攀4悪2藪1水4
たもしま★8、たな★7
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独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

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★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • アプローチ
    地理院地図に徒歩道として描かれている道は堰堤を巻いて少し先で不明瞭となるため、川原を歩いた方が良い。
  • 鹿ノ入沢浄ノ滝ゴルジュ:4級上
    東北随一の圧倒的なゴルジュなのに、水線沿いを遡行できて爽快な沢。ゴルジュの上流には美しいスラブ滝もある。核心の登攀がⅤ+程度あるため、自信のない方はクライミングシューズ持参推奨。ラバーソール適。激シャワー登攀もあるのでウェットスーツ類推奨。

大滝巡攀の、極悪そうな高巻きを連続させている記録では行きたいと思えなかった浄ノ滝だが、大西Pや山﨑Pによる日帰りでの水線突破の記録が出て、俄然行きたくなってきた。山形県北部はこのためだけに行くには遠すぎるが、今回、朝日の沢からはやめに下山してきて時間があったので、いい機会だと思い行ってみることにした。

悪路と名高いオフロード林道をイニシャルTの運転で進む。車体は時折バウンドしケツが浮く。当の本人曰く「今回は後輪駆動の軽バンでも不安なく通行できる状態」らしい。確かに一応最低限の整備が行われているようだ。
駐車スペース脇には古い看板があった。今は廃道化しているルートも掲載されている。

アプローチ用の徒歩道と地理院地図の破線は全然一致しない。しばらく歩くと浄ノ滝が姿を現した。左右の岩塔がシンボリックだ。

浄ノ滝は水流右から快適に登る。岩質的な問題なのか、場所によってヌメったりバチ効きだったり結構差がある。

F2は水流左からフリー。ちょいわる。

いざゴルジュ内院へ。核心F3に泳いで取り付く。

水が少なければ直登の方が易しいかもしれない。

クライミングシューズに履き替え、たもしまリード。ビレイ地点から左上、直上、右上と色々試すが絶妙に悪く戻ってくる。最終的に左上ルートが正解だろうと踏んで進んでいった。じりじりと慎重に登っていく様子を見て、沢靴+荷物2人分でフォロー大丈夫かこれと心配になる。最悪ゴボウだなとちょっとロープを引いたらトラバースポイントのランナーが外れてラインが変わってしまい、結局ごにょごにょやってユマールすることに。情けない。次の滝は真面目にリード頑張ろうと思った(しかし結局ロープ出す滝はこれだけだった)。

F3の処理に時間を要したが、次のF4は爽快そうだ。とりあえずロープは引いたままフリーで登り、F4上でロープを畳む。

次の滝も突っ張りが楽しい。水圧がキツいシャワー部分は跨いで進める。

左のボサからささっと登れる。

完全にアスレチック。倒木利用で突破。

次の滝は水圧強く、2人で押し合いながら進んだが前を行くたもしまがスリップして股の間を流れて行った。
私は限界開脚で足を伸ばしたら対岸に届き、そのまま突っ張って水流の奥に入れた。

もうもみくちゃであるw

シャワークライミングとゴルジュ突破の楽しさを凝縮させたような沢だ。

やがてゴルジュが緩み、明るく開けた渓相になってくる。

唯一登れない滝は少し戻って右岸巻き。

この10m滝は右壁から各自フリー。

いやはや端正で美しい渓相が続く。

ゴルジュの後にこんな造形美を持つ滝が出てくるのは凄い。

水流左から見た目より簡単に登れる。ここは上がりすぎずギリギリを攻めた方が良い。

やがて、東北らしい落ち着いた渓相になってくる。2条の滝が見えてきたら、右に進んで下降の松倉沢へと向かう。

松倉沢は基本泥っぽいゴーロが続き、歩いて降りられる下降向きだ。最後にナメ滝が出てきたらフィナーレは近い。

本流との合流点付近では、10㎝程の真っ黒い魚影を見た。かなり黒いがイワナだろうか?
満足しながら行きと同じ経路を辿り、車へ戻った。

・感想(たもしま)
核心と言われるF3の滝だけは、クライミングシューズに履き替えても結構な登り応えがあり、たなもユマールになって大変だったが、それ以外の滝はどれも難しくなくフリーソロで登れてしまい、呆気なかった。もう少し、中盤以降も手ごたえのある沢を期待していたのだが… 
とはいえ、景観は素晴らしくて日本を代表するゴルジュの1本なのは間違いないので、Ⅴ+程度を登れる実力があるなら非常にお薦めである。

・感想(たな)
F3みたいな滝が連続するのかと身構えていたら、総じて超爽快シャワーゴルジュだった。あのⅤ+がⅣ+くらいに収まっていればもっと万人受けするゴルジュになっただろうに。
このゴルジュ、地質図を見ると右岸と左岸で貫入岩と火砕岩に綺麗に分かれてて興味深い。現地で見ると正直左右とも同じような岩に見えてしまうが、貫入岩に焼き固められた堅硬な岩がこの面白地形の形成に一役買ってるんだろうな。

装備・コースタイム

・ラバーソール適
・F3左側壁の登攀で、クライミングシューズ使用

7:08 スタート地点 – 7:35 浄ノ滝 – 11:55 尾根越え – 13:29 ゴール地点
(合計6:21/距離5.2km、登り818m、下り812m)

遡行図

地名

・鹿ノ入沢、浄ノ上沢、松倉沢、ケント沢、ショウヂクラ沢、スズマツ沢の名称は、国有林計画図に拠る。
https://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/keikaku/attach/attach/pdf/mogamisisyozumen-530.pdf
・現地堰堤銘板には「鹿の入沢」と記載されている。

下山メシ&周辺施設

○福原商店
新庄駅近くのリーズナブルで美味しい街中華。女将さんは色んな所から来る客人との話を楽しみにしてるようなので立ち寄った際はぜひ話しかけてあげてほしい。帰りの運転長いでしょと、でっかい塩飴を頂いた。

他の記録

 以下の4件を確認。
・2010年10月 青島靖、成瀬陽一 岳人2011年3月号(大滝巡攀その3)
 初登と思われる記録。ゴルジュの核心部は高巻いている。1泊で高倉山まで詰めている。
・2024年9月 大西良治、大木輝一、鈴木助
https://kesshosha.com/sawanobori_jounotaki/
 ゴルジュの核心部を殆ど高巻かずに日帰りで遡行。
・2025年7月 山崎慧士、ポムチム、mooree
https://fallove0413.com/2025/07/06/joh_gorge/
https://sawagurui.net/zyounotaki/
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8386803.html
 水量が少なく、F3とされる滝の水線を直登。
・2026年7月 相原、海保、han
 https://chigasaki-alpine.club/report/2026/07/2026-7-20-%E6%B5%84%E3%81%AE%E6%BB%9D%E3%80%80%E6%B2%A2%E7%99%BB%E3%82%8A.html

〇本件ヤマレコはこちら

1996年生。就職後に沢を始め実践歴8年、訪れた沢は約600本。SAWA MAFIA所属、源流徘徊主宰。山・渓・里を繋ぐ沢旅が好き。オリジナルラインの遡下降と山の背景ネタを大切に、沢起点で流域の風土をまるごと読み解く探究を目指している。

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