ログインお気に入り

大井川|車屋沢下部遡下行(白絹ノ滝 観瀑)

2025.07.04

記録

日程
2025年7月4日
メンバー
たもしま、たな
天候
曇り後雨
体1攀0悪1藪0水2
たもしま★5、たな★4
×

独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

×

★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • 車屋沢下部:2級
    入渓してすぐに35m程度の大滝が出てきて、それを左から巻くと40m程度の2条の大滝が出てくる。ここで引き返したが、この滝の巻きは大変そう。2条の大滝の左側はほぼ全て湧水であり、この山域の湧水の多さを物語っている。滝見用の沢と割り切ればそれなりに楽しめる。

大井川源流部では、リニア中央新幹線の工事による環境変化が想定されている。今回、有志による環境事前調査として、東俣林道の通行許可を得て渓谷調査をするという話を頂いたため、滅多にない良い機会だと考え、大井川源流部の複数の沢を遡下行調査することにした。
その1本目の下木賊沢が予定より早く終わったので、短時間で大滝2本を見られそうな、車屋沢へ行ってみた。

堰堤を巻いて車屋沢に入渓すると、ゴルジュっぽくなって小滝もあり、悪くない渓相。

少し歩くと1つ目の大滝。なかなか立派。右岸のガレから巻いたがそれなりに悪く、沢に戻るところでは懸垂下降を要した。(この写真は引き返す時に懸垂下降しているもの)

ガレた沢を進んでいくと、右岸に大崩壊地。かつてはこの辺りに二軒小屋への径路があったらしいが・・・跡形もない。

白絹ノ滝:2条の大滝であるが、左は集水域が殆どなく、すぐ上流で湧いているものと思われる。なかなか素晴らしい。巻くのは大変そうだ。(この写真はドローンで撮影)

大滝が2つある沢だと思っていたが、想定外に、上流の大滝が2本あったため、3つ見られたのが良かった。この左側がほぼ全て湧水だとは、恐るべし、南アの湧水。ここはトンネル工事の影響が懸念されている場所であり、もしかしたら、将来的には見られなくなるかもしれない。
 こんな滝、殆ど誰も見に来ていないだろうと思っていたら、戦前の文献で紹介されており、滝名まで付いていたのには驚いた。冬には氷瀑になることも言及されていたが、機会があれば凍った姿も見てみたいものである。

装備・コースタイム

14:06 出発 – 14:57 白絹ノ滝 15:35 – 16:21 帰着
(合計2:15/距離1.5km、登り225m、下り228m)

ラバーソール適

遡行図

(同日に行った下木賊沢を含む)

地名

・車屋沢の滝の名称として「白絹ノ滝」が山と溪谷4号、50号に記載されている。径路上から見えたようなので、今回確認された2条の大滝のことと考えられる。
・車屋沢の地名は、元禄時代に米を精米する水車小屋がこの沢にあったことによるらしい。(中部山岳の渓流,鈴野,1983など)

他の記録

・遡行記録や近年の滝見記録は未見
・昭和初期は大井川の河畔だけでなく中腹(1520m付近?)にも径路があった(五万分一地形図「赤石岳」昭和五年修正測図)ため、白絹ノ滝の存在自体は知られていた。現在はこの径路は跡形もない。

〇本件ヤマレコはこちら

1994年生。ぶなの会所属。大学に入ったタイミングで沢登りを始め、沢登り歴13年、訪れた沢は約1000本。沢を登るだけでなく下りも交え、一層その流域への理解を深めたいと考えている。最近は、情報の乏しい隠れた秀渓を探すのにハマっている。

関連記事

目次