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越後三山|北ノ又川芝沢左岐沢右沢遡行「蒼龍ノ滝」登攀

2024.09.16

記録

日程
2024年9月16日
メンバー
たもしま、たな
天候
晴れ一時曇り
体4攀3悪3藪0水3
たもしま★9、たな★10
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独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

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★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • 芝沢左岐沢右沢の右:3級上
    芝沢出合までの北ノ又川本流が長いが、芝沢に入れば良い渓相が続き、高巻くこともなく快適に登れる。右沢の右岸支流にある蒼龍ノ滝は落差330m程度あり日本最大級だが、快適に直登できる。雪渓が残りやすく、時期次第で雪渓処理に苦労する可能性がある。ラバー適。

 この日、どこへ行こうかはかなり悩んだ。蒼龍ノ滝は雨で増水しているときに行きたいが、昨晩の雨は多すぎて、その下流側の北ノ又川本流遡行に支障があるのではないかと不安だった。結局、当日朝、とりあえず行ってみることにしたのだが、実際のところ増水が支障になるようなところは殆どなく、大当たりであった。
 結果、これは2024年のベスト日帰り遡行だったと思う。平時の水量は少ないという蒼龍ノ滝を、ここぞという増水のタイミングで登れ、素晴らしい1日だった。特段面倒なところもなく快適に登山道まで詰められるので、ボリューミーな日帰り沢として、増水時にはかなりお薦めである。

銀山平森林公園に駐車。前日の大雨により箱淵の通過は苦労するかと思ったが、反転流に乗れて普通に泳げた。増水しても苦労しない系らしい。

箱淵の上流の小滝もすごい迫力だが特に苦労はせず通過

芝沢出合:右の芝沢もかなりの水量

芝沢下部は滝はさほどないが、結構綺麗

左岐沢に入ると怒涛の連瀑。いずれも快適に登れて楽しい

この5m滝は右から水流をくぐり、左を激シャワーで突破。ヘルメットへの水圧が凄かったが、平水なら大したことは無さそう。

17m滝:右から巻いたが、結構悪かったので、多分左の方が楽。ここはロープを出した方が良かったかもしれない。

2段15m滝:快適

2段8m滝:泳いで取り付き悪い左壁を登ったが、平水なら水線が行けるのかな。

開けてきたし、天気も良くなってきた

新称:「蒼龍ノ滝」

右沢に入って快適な小滝を3つ登ると、いよいよ見えてきた。水もしっかりある。谷が開け日が差し、前日の雨で増水した大滝は昇竜が如く輝いて見えた。まるでそこだけが照らされてるような不思議な空間。水がある時だけ龍っぽくなるのも、いかにも蒼龍らしくていいじゃないか。

雪渓に近づくと、冷気による靄が凄い

やはり、超長大な滝だ!
この雪渓の巨大さが良く分かる
本当に、天まで続く。

本流の方へ少しだけ寄り道。確かに、こちらも面白そうだが、

今日はこれを登りに来た。快適に標高を稼げる。

雪渓をバックにどんどん登る
登っても登ってもまだまだ続く。

と思っていたが、1時間もかからずに登り切ってしまった。

蒼龍ノ滝の上流も快適な小滝が続く。側壁に野生のブルーベリー畑が広がり、これがまた超美味い。

わけではなく、越後に良くある小悪くてぬめる滝が出てくる。

この滝も良くぬめる

最後の7m滝:結構登り応えがあった

草原を詰めて、藪漕ぎもなく登山道に出た。長い長い登山道で下山。

【まとめ】
・前日午後に100mm程度の雨が降って増水していたが、遡行に支障はなかった。(箱淵も労せず突破可能)
・フリーソロで登攀可能な快適な滝が連続し、ロープは一度も使わなかった。高巻きもなく、登れない滝も落ち口へ巻ける。
・名渓の多い北ノ又川流域の中でも、特に遡行対象として優れた、素晴らしい沢の1つである。
・「蒼龍ノ滝」は渇水していることもあるようなので、降雨の後にお薦めである。
・足が揃っていれば日帰り可能だが、1泊ならば余裕を持てる。

装備・コースタイム

6:40 出発 – 7:30 箱淵 7:31 – 14:22 天狗平 – 14:58 中ノ岳、グシガハナ分岐 15:00 – 15:16 駒の小屋 15:32 – 15:47 前駒 15:48 – 16:07 百草の池 16:08 – 16:37 小倉山 16:41 – 17:08 道行山 17:25 – 18:24 帰着
(合計11:44/距離19.3km、登り1,680m、下り1,689m)

・ラバーソール適
・ウェットスーツ着用でちょうど良かった

遡行図

地名

○「蒼龍ノ滝」について
この滝は落差320m以上(1140m?~1465.5m)の、日本有数(2位?)の段瀑である。※滝壺は雪渓下のため推定標高
段瀑の場合、全体が一望できない滝が多いが、この滝はほぼ全体が地上から一望できる。

このような滝に名称がないのは勿体ないため、以下理由から、東を司る四神の青龍(蒼龍)を冠し「蒼龍ノ滝」(そうりゅうのたき)という命名を提案する。
・越後三山の山域で見たとき東側に位置すること
・越後三山の沢でも特に広い集水域をもつ北ノ又川流域であること
・檜廊下を隔てた西側、水無川にある滝が「白龍ノ滝」であること
・その長大さが竜の巨体を想起させること
・滝下に、長年の蓄積により蒼氷となった雪渓があること
・他に名前が被る滝がヒットしないこと

命名に関し、tamoshimaから初案で「芝龍の滝」が出された。が、あまりにもひねりが無い&前述の理由により蒼龍ノ滝にしようよと押し、そのまま落ち着いた。
意味を持たせたくて色々考えた名前だが、この滝本当に昔から名前が無かったのだろうか?

下山メシ&周辺施設

○ぷりずむ
昔ながらの洋食店。完全に店主の趣味で成り立っているような価格設定(安すぎる)で、料理はどれも美味しいので魚沼でも特にお気に入りのお店の1つだ。店主のおじいさんには、ぜひ身体に気を付けながらお店を続けていただきたい。

粉チーズに歓喜するたもしま

他の記録

・前週の左岐沢右沢本谷の遡行(中澤慧、ケーシ、ポムチム)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7217050.html
この記録によると、蒼龍ノ滝は
『1971/6/19-20 小川淳四郎、宮岡寿一郎により登攀されている(『岳人』No.294)』
また、1980年にも登られている。

〇本件ヤマレコはこちら

1996年生。就職後に沢を始め実践歴8年、訪れた沢は約600本。SAWA MAFIA所属、源流徘徊主宰。山・渓・里を繋ぐ沢旅が好き。オリジナルラインの遡下降と山の背景ネタを大切に、沢起点で流域の風土をまるごと読み解く探究を目指している。

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