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身延山地|楮根川右俣四ノ沢遡行・左俣三ノ沢下降

2023.10.01

記録

日程
2023年10月1日
メンバー
たもしま、たな
天候
曇り、16時頃に一時小雨
体2攀4悪3藪1水2
たもしま★5、たな★5
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独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

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★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • 楮根川右俣四ノ沢:2級上
    登り応えのある10mCS滝をはじめとして登れる滝が多い。多少悪い巻きもあるが大高巻きはなく、全体として適度に登り応えがあって、まずまずの内容。ヤマビル注意。
  • 楮根川左俣三ノ沢:2級
    ぬめりが強く、水線を登り降り出来ない滝が多いため、巻きが中心となる。水も少なく見栄えも悪いため、わざわざ遡行する沢ではない。右俣四ノ沢遡行時の下降路としては利用可能だが、恐らく尾根を下った方が早い。ヤマビル注意。フェルト適。

どこもかしこも天気予報が悪く、どこに転進するか散々悩んだが、南の方が天気が良いので、開拓・再開拓に力を入れている南部町とする。朝寝坊して時間もそんなにないので、「指導標 篠井山特集号」を参照し、快適な滝が多そうな楮根川右俣四ノ沢を選択。ヒルが多いということでyamakurumiは不戦敗し、HG33は家族サービスに転進するということで、たなと2人で。

堰堤から入渓 (以下、写真のコメントはたな記)

入渓後は里川らしい穏やかな渓相の中に登れる小滝が続く。硫黄っぽい匂いの白い堆積がある湧水源をいくつか見かけた。

植林だろうか?明るい杉林としっとりした腐葉土の森。

サワガニを何回か見かけた。カワイイ。魚影に関しては右俣は確認できず。

意外にもしっかり濡れる釜やシャワーの滝が多く、飽きない渓相。気温・水温ともにさほど寒くなく快適。

この滝(遡行図の6m右壁IV+)は左壁がホールド豊富に見えたが全てボロく、2人とも写真に写ってる右壁ラインから登った。

四ノ沢出合にかかる滝(遡行図の11m巻き悪い)は右リッジから安直に巻き。 ちょうど落口へクライムダウンできる。(tamoshima補足:が、そのクライムダウンが結構悪い)

続いて現れる滝。(遡行図の15m水線IV)

上部が見た目より細かかったがフリーで直登。適度な難易度で楽しい。

面白い形の滝が現れる。大岩の上にもう1つ岩が挟まり、ぽっかり空いた隙間から水を落としていた。(遡行図の10mCS水線VI-)

落口まで何とかスタンスが続いているように見えた。隙間まで行けたら背中ズリズリで登れる気がしてリードしてみる。プロテクションはまともに取れず、細いリスに1箇所極小トーテムカムをねじこむ。(あとで体重を掛けたら岩が浮いて外れたのでダメなやつだった) ボロい、外傾、ヌメるの3拍子揃った悪さで、しかも若干ハングしている。シャワーの中模索するも、どうしても次のスタンスに乗れない箇所がでてきてしまい退散。tamoshimaさんにバトンタッチ。

ゴーグルを装着しtamoshimaさん出撃。先ほどトーテムカムを決めてた付近の別リスにハーケンを打ち込み、同じルート取りで進む。ハング箇所はしっかり狙ってダイナミックなムーブで処理し、その上もジリジリ登って行く。めちゃくちゃ悪そうだ、こりゃあ私は降りて正解だった。 水流に突っ込む核心手前でプロテクションが取れず、結局支点は怪しいハーケン1つのみ… 水流の中にギリギリ掴めるガバを見つけたがグラグラ浮いてるとのこと。岩の溝まで進んでようやく安定、一ヶ所カムを決め、時間をかけて慎重に登りきっていた。

落口の穴からこんにちは 安全を確保してもらってるので、核心はダメ元でもtamoshimaムーブを再現しようとしたがスリップして中ぶらりんに。 この滝はtamoshimaさんがⅤじゃ済まないとⅥ-を付けていた。 水流の中にあった掴めるホールドは2人分の通過荷重に力尽きて私が完全に破壊してしまったため次登る人はマジで頑張って下さい!

とんだ伏兵だったCS滝を越えると、次もまた悪そうな滝が現れる。左壁の草の中を巻くが泥がズルズル動いて悪い。(遡行図の17m滝)

四ノ沢も終盤、苔むした癒しの景色に。

支尾根を登り、左俣の三ノ沢を下降する。沢筋から離れるとヒルが何個か着くので適当に弾き飛ばしながら進む。

左俣本流と合流後、一ノ滝を見物。大きくて立派な滝だった。 一ノ滝の下の20mハング滝は、巻き下りが結構大巻きになりそうなので懸垂をしたが、先行のtamoshimaさんが降り終わるのを座って待機していたのは流石にナメプだった。 この後、首やら背中やら色んなとこからヒルが見つかった。 左俣下降中には魚影を見かけた。

取水用の堰を過ぎるとゴールはすぐそこ。 車まで戻り、全身ヒルチェックを行い沢を後にする。 途中にある橋は四ノ位橋と記載があり、篠井山とかけているようだった。


・感想(たもしま)
 実際、ヤマビルは結構多かったが、たなのように如何にも居そうなところで座る、というような暴挙をしなければ、さほど取り付かれることはなかった。
 登った沢は思ったほど快適ではなくそれなりに悪かったが、その分充実した。登れる滝が多いし、登り応えのある10mCS滝もあるし、多少悪い巻きもあるが大高巻きはなく、まずまずの内容。丹沢にあればそれなりに人気の沢になるだろうに。
 下降した沢はぬめりが強く、クライムダウンできない滝が多いため、巻き下りが中心となった。結構悪い巻きもあったが、そこへ平気で突っ込んでいくたなの巻き力には驚いた。水も少ないので見栄えはしないが、とりあえず沢下降やった感は出た。左俣本谷に出て見上げる一ノ滝は相変わらずの圧巻。
 雨が降った地域が多い中、殆ど降られずに、それなりに充実した山行が出来たので満足。

・感想(たな)
雨から逃れて初めての南部町の沢へ。林道脇には簡易水道の施設があり、馬込地区の生活を支えていた。里と沢の境目があまり無い感じは西上州の雰囲気に似ていた。
この沢はtamoshimaさんと行く沢のわりには良い意味で「普通の沢」という印象だったが(Ⅴ+A1とか出てこないし)、途中で出てきたCS滝でやっぱこうなるよねwという印象に変わった。尚、巻くのは簡単である。
ヒルに関しては個人的には山域のご当地キャラ、マスコットみたいなもんだと考えていたが、今回はロープを捌いて手に付着、首もとでモゾモゾ動く感じがしたら取っても取っても出てくる、背中で気配を感じたらインナーの上から摘まんでグニグニ潰し、初めてちょっと嫌だなと感じた笑
全体を通して充実しており、南部町の里の雰囲気も良く、お陰様で楽しい週末を過ごすことができた。

装備・コースタイム

9:26 出発 – 9:26 楮根川砂防堰堤 9:28 – 13:50 尾根越え – 17:01 楮根川砂防堰堤 17:02 – 17:02 帰着
(合計7:36/距離5.3km、登り943m、下り942m)

・ラバーソールだったが、フェルトの方が適していた
(tamoshima記)

遡行図

地名

・篠井山の沢については静岡山の仲間山岳会の「指導標 篠井山特集号」という記録集に枝谷も含めて数多くの記録が載っている。今回の枝沢名もこの資料に準拠した。

下山メシ&周辺施設

夕飯は韓国料理のお店、河家へ。 沢で遊んできた事を話すと、女将さんはしばらく前にも訪れてるtamoshimaさんのことを覚えていた。特製ビビンバはサービスで大盛にしていただき、人情溢れる温かい雰囲気にほっこり。また行こう。

他の記録

・昨年の楮根川左俣四ノ沢遡行の記録:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4343415.html
(tamoshima記)

〇本件ヤマレコはこちら

1996年生。就職後に沢を始め実践歴8年、訪れた沢は約600本。SAWA MAFIA所属、源流徘徊主宰。山・渓・里を繋ぐ沢旅が好き。オリジナルラインの遡下降と山の背景ネタを大切に、沢起点で流域の風土をまるごと読み解く探究を目指している。

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