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南ア|大井川 伊谷沢遡行・紅葉沢下降

2025.09.07

記録

日程
2025年9月7日
メンバー
たもしま、たな
天候
晴れ(前々日に150mm程度の雨)
体3攀3悪2藪0水2
たもしま★6、たな★6
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独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

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★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • 伊谷沢:3級上
    下部はゴーロが長いが、51mある大滝を皮切りにかなり多くの滝があり、いずれも直登もしくは小さく巻けるので快適に標高を稼げる。林道歩きも1時間程度なのでボリュームのある日帰り沢としてお薦めできる。
  • 紅葉沢:3級上
    下部は非常に長いゴーロであり、上部は水のない区間が長い。滝があるのはほぼ中間部のみの短い区間であり、お薦めできない。60m程度ある大滝は、コロッセオ状の空間となっており見応えがある。滝や涸棚は直登しても巻いても困難そうなものがいくつかある。
  • 稜線上
    ある程度踏み跡があり、藪漕ぎっぽいところはほぼ無かった。

今年は東俣林道通行許可を頂いているので、林道沿いの興味深い沢はできるだけ多く調査しておきたい。伊谷沢、紅葉沢ともに地形的に興味深く、記録は殆ど乃至全然ないということで、状況を調査することにした。
 伊谷沢は登山大系で8時間と書かれており、標高差も1400m程度ある。登り7時間、下り5時間程度を見込んで、朝早く出発。

リニア中央新幹線工事の事前環境調査として、東俣林道通行許可を頂き、路肩に駐車。
早朝の大井川:前々日の台風でしっかり増水していて、渡渉できそうにない…

面倒なトラバースをこなして、やっと伊谷沢出合。こんなところにつり橋があるということは、あの面倒だった斜面にも道があったということか…

入渓して1時間近くゴーロを登ったところで、やっと何かが出てきそうな予感…

出た、伊谷沢大滝。でかいし、側壁は立派だし、左にも滝があって、なかなか凄い空間だ。

大滝は左岸から巻いていくが、周辺の地形の険しさの割に、意外と楽に巻けた。

大滝の上流はちょっとしたゴルジュが出てくるが、通過は容易。

1493mの三俣。中央の11m滝は遠目には厳しそうだったが、近づいたら登れそうだったので、ロープを出して登攀。

左から巻き気味に登った14m滝
2条9m滝
2条9m滝を激シャワーで登るたな

開放的で登れる滝が連続し、なかなか良い。

快適快適

1916二俣では左から感じの良いスラブ滝が入る。水量が多いこちらへ。

フリーソロでスラブ滝を登ったが、結構悪かった

スラブ滝の上流の2段10m滝は、直登しようとしたら意外に悪く、降りて左から小さく巻く

赤崩をバックに快適な斜瀑を登っていく。

この5mCS滝を最後に水はなくなったので、脱渓してトラバース気味に稜線へ。

紅葉沢を下っていくが、一向に水は現れず、あるのは涸棚ばかり

多段60m滝に至り、やっとまともに水が出てきた。ここは3回も懸垂下降。(ドローン写真)

懸垂下降した10m滝
クライムダウンした5m滝

滝場が終わると超長いゴーロが始まる

最後にちょっとだけゴルジュと滝が出てきたが、容易に通過できた。と思ったら、林道に降りる所の法面が急で、最後の最後でロープを出す羽目になった。

 標高差が1400mある沢遡行・下降を日帰りでやることには時間的な面で不安もあったが、何とかなって良かった。終盤、たなは原因不明の足の痛みで大変そうだったが…。
 伊谷沢は前日の胡桃沢〜西藤島沢同様、ヌメりが少なく快適な沢で、登れる滝が多く、圧巻の大滝や開放的なスラブ滝、見上げるような側壁があったりと、変化に富んでいて面白い沢だと感じた。沼平まで長距離運転し、さらに東俣林道をわざわざ歩いていくだけの価値はあると思う。
 紅葉沢は水のない区間とゴーロ区間ばかりが長くて残念だったが、未知の沢なのでこういうこともあろう。湧水の多い大井川流域としては意外であった。伊谷沢からの下降ルートは、上河内沢横沢が下りやすいと思う。
 この貴重な機会がなければ自分が行くことはなかったであろう、これら2本の沢を登り降りできて満足しているし、機会を与えていただいたことに感謝している。

装備・コースタイム

5:18 出発 – 5:20 畑薙橋 – 7:06 伊谷沢大滝 7:12 – 12:20 上千枚山 12:26 – 18:14 赤石発電所 – 18:20 帰着
(合計13:02/距離9.8km、登り2,131m、下り2,125m)

・ラバーソール適
・ロープは50m2本使用

遡行図

地名

・伊谷沢は「いやざわ」と読む(現地案内板)。
・伊谷沢は居谷沢と書かれることもある(例えば「渓谷 : 随想と紀行」(田部,1940))。
・紅葉沢は「もみじさわ」と読む(現地案内板)。

他の記録

・伊谷沢は登山大系9に掲載。記録は山と溪谷533号(1981年10月号)に載っている(?)(未読)。さがみ山友会の源流遡行3号には、中島節子らによる中退記録(1999年6月)が掲載されている。
https://drive.google.com/file/d/1oXq0BX9hbqT5wanO8px446oEqSirH91C/view
・紅葉沢は記録未見。

〇本件ヤマレコはこちら

1994年生。ぶなの会所属。大学に入ったタイミングで沢登りを始め、沢登り歴13年、訪れた沢は約1000本。沢を登るだけでなく下りも交え、一層その流域への理解を深めたいと考えている。最近は、情報の乏しい隠れた秀渓を探すのにハマっている。

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