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足尾|栗原川本流遡行(円覚の滝も登攀)・砥沢集落散策・不動沢下降

2024.04.28

記録

日程
2024年4月28日〜29日
メンバー
たもしま、たな、ほか1名
天候
1日目快晴、2日目晴れのち曇り
体3攀4悪1藪0水3
たもしま★7、たな★8
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独自の5大要素(体力・登攀・悪さ・藪漕ぎ・水量)を1〜6段階で数値化した沢の個性化パラメータです。従来のグレード(難易度)とは異なります。

・定義や意図は「源流徘徊」を参照。

・従来の一般的なグレードについては、たもしまが付けているものを採用しています。

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★10段階で評価。個人の好みや思い出要素も含みます。

  • 栗原川本流:2級上
    下部では幅広いナメが続き、ナメ好きにはたまらない。大膳の滝のゴルジュはスケールが大きく圧巻。岩塚の滝、大膳の滝、五段の滝と、立派なのに登れる滝が多く、充実した沢登りができる。五段の滝より上流も割と綺麗な渓相が続くが、下山路の選択は悩ましい。
  • 不動沢:1級
    栗原川合流点の少し上流にある円覚の滝では登り応えのあるシャワークライミングを楽しめる。それより上流は概ね平凡な沢で、遡行価値は低い。円覚の滝だけ登って引き返し、五段の滝を登る方が充実する。ぬめりが強くフェルト適。

栗原川は、美しいナメと大膳の滝のゴルジュ、五段の滝、そして支流の不動沢にある円覚の滝と、見どころの詰まった名渓だ。今では定番ルートとして多くの遡行者が訪れている。この沢を、たもしま、ポムチムと3人で1泊2日かけて歩いた。

芽吹いたばかりの新緑がとにかく眩しい日だった。たもしまにとっては初めての栗原川だ。

岩の上で思わず両手を広げる。新緑と、青く澄んだ淵の色の組み合わせが見事だ。

谷が開けると、明るい広葉樹の林の下を幅の広いナメが流れていく。

黄色く幅の広いナメが続き、たもしまご満悦。川床の色は、ヌメりの成分が多いか少ないかで、くっきり二色に分かれている。

源公の滝。

やがて両岸が切り立ち、大膳の滝のゴルジュに入る。奥に白く落ちる滝まで、壁に囲まれた空間のスケールに圧倒される。

そして大膳の滝。登る場合、上段は左寄りの灌木へ繋ぐのが定石とされているらしいが、下山後に知った。たなリードで逆層気味のフェースをそのまま直上した。このラインは水流に近く、ホールドも思ったより良く、灌木に逃げるよりずっと理にかなったラインだったと思う。

不動沢に入って少し遡ると、立派な3段の円覚の滝が現れる。ポムチムはこの滝を見るのが3度目で、そのたびに「こんなものを登る人はいないだろう」と思っていたという。ところが、たもしまはこれに取り付き、噴き出す瀑水のシャワーに耐えながら、エイドも交えて下段を突破してしまった。

私もフォローで続き、中段と上段をリードして登り切った。もしかすると、円覚の滝の初登ではないか。
登り終わった後、たもしまのみトップロープで上段水線直登をトライして遊んだ。無事成功したので、昼寝して待つポムチムのもとへ戻る。

円覚の滝から本流に引き返し、五段の滝へ。その名のとおり、段を重ねて落ちる立派な滝だ。

五段の滝の上の段丘で幕営した。なかなか良い幕営地で、焚き火でマシュマロを焼きまくった。

夕食も存分に食べた。

2日目の朝。焚き火で湯を沸かし、ゆっくり朝食をとってから出発した。

2日目は定番のツバメ沢ではなく、栗原川本流をそのまま遡行した。両岸が切り立った廊下の奥に、滝がかかっている。

エメラルドグリーンの釜を抱えた滝が次々と現れる。

幅の広い滝と、深い淵。そこそこ立派な滝やナメが随所にあり、遡行に飽きることがない。

柱状の岩壁に沿って、水際を進む。

岩盤が水流に削られ、丸くえぐれた釜が連なる。

さらに上流にも、淵を抱えた滝が続く。

滝の右脇を登って越える。

六林班沢・八林班沢の出合で沢を離れ、「砥沢」の集落跡を探索する。砥沢は、足尾銅山と運命をともにし栄え、衰退していった林業集落「根利山」最大の居住エリアだった。森の中に、いくつもの石垣が残っている。

山神社の祠も、ひっそりと残っていた。

地面には当時の陶器の欠片やガラス瓶が散らばり、ここに人の暮らしがあったことを伝えている。

石を組んだアーチ状の遺構もあった。橋だろうか?

集落跡の一角には、青いトタン張りの小屋が建っている。皇海荘だ。かつて砥沢で生きた人々が、山を降りた後もお墓参りに通うための拠点として建てられた小屋だ。

帰りは八丁峠を越える。「八丁峠登り口」の標識から山道に入った。

峠を越えて不動沢を下降した。上流部は、特に見どころのない沢だった。

下るにつれて岩壁が迫り、水際をへつって越える場面も出てくる。

下流に向かうと、滝と淵が再び現れた。

適当な所から林道へ上がり、円覚基地跡を探索した。ここは、木材を運搬するため山じゅうに張り巡らせていた索道を動かすための拠点のひとつだ。

新緑の名渓を歩き、円覚の滝の登攀まで果たし、根利山時代の遺構も探索する、足尾好きにはたまらない充実の春の沢旅だった。

装備・コースタイム

7:39 出発 – 8:41 栗原川 8:43 – 17:12 帰着
(合計33:34)

遡行図

(tamoshima記)

下山メシ&周辺施設

○ホルモンpark
新鮮で美味しい肉をリーズナブルに楽しめる。お父さんが爆裂キャラで癖が強く、サービス精神旺盛だ。現在は店舗を移転し営業されているようだ。

他の記録

〇本件ヤマレコはこちら

1996年生。就職後に沢を始め実践歴8年、訪れた沢は約600本。SAWA MAFIA所属、源流徘徊主宰。山・渓・里を繋ぐ沢旅が好き。オリジナルラインの遡下降と山の背景ネタを大切に、沢起点で流域の風土をまるごと読み解く探究を目指している。

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